ギフテッドの一般的な特徴。

  • 2018.02.06 Tuesday
  • 15:50

ちょっと機会がありましたので

アメリカのギフテッド界では大御所の心理学者Dr. Webbが

Great Potential Press(と著書内)でリストアップされていた

ギフテッドの子達の一般的な特徴

というのを訳してみました。

すでにどなたかが訳されていたら(重複)申し訳ないです。

訳した際に

共に確認&推敲作業を(深夜にかけて丁寧に)してくれた友人Sさんに

感謝の気持ちをこめて。。


**********


Common Characteristics of Gifted Children
ギフテッドの一般的な特徴

ギフテッドの子達は、その能力や特徴は千差万別ですが、一般的に以下の特徴のいくつかを持ち合わせています。お子さんに特徴が多く見られれば見られるほどギフテッドである可能性も高いでしょう。ハイリー・ギフテッドの子達には特徴がより幅広く強烈に見られます。このリストはギフテッドに対する保護者の皆さんの認識を深めるために作成されました。学校とのコミュニケーション・ツールとして使用してもよいでしょう。

- Unusual alertness as early as infancy
〔早くて生後1ヶ月頃からの並外れた注意力〕

- Rapid learner; able to put thought together quickly
〔習得するスピードが速い。頭の回転が速い〕

- Retains much information: very good memory
〔記憶している情報量が豊富。抜群の記憶力〕

- Unusually large vocabulary and complex sentence structure for age
〔並外れた語彙力で年齢にそぐわない複雑な文を構成する〕

- Advanced comprehension of word nuances, metaphors, and abstract ideas
〔言葉のニュアンスや比喩、抽象的な概念をつかむ高い理解力〕

- Enjoys solving problems that involve numbers and puzzles
〔数字やパズルを含む問題を解くのが好き〕

- Largely self-taught reading and writing skills as a preschooler
〔幼児期にほぼ独学で読み書きを覚える〕

- Unusual emotional depth; intense feelings and reactions; highly sensitive
〔並外れた感情の深さ。強烈な感受性。非常に繊細〕

- Thinking is abstract, complex, logical, and insightful
〔抽象的、複雑、論理的かつ洞察に満ちた思考〕

- Idealism and sense of justice appear at an early age
〔幼少期から理想主義で正義感が見られる〕

- Concern with social and political issues and injustices
〔社会や政治の問題や不正に関心を示す〕

- Longer attention span, persistence, and intense concentration
〔強烈な集中力を長時間持続させる〕

- Preoccupied with own thoughts; daydreaming
〔物思いにふける。白昼夢〕

- Impatient with self or others’ inabilities or slowness
〔自己や他者の能力の低さや緩慢さにイライラする〕

- Ability to learn basic skills more quickly and with less practice
〔より少ない練習で、より速く基礎スキルを習得できる〕

- Asks probing questions; goes beyond what is being taught
〔授業で学ぶ範囲を超える鋭い質問をする〕

- Wide range of interests (though sometimes extreme interest in only one area)
〔興味の幅が広い(しかし一つの分野にのめり込むときも)〕

- Highly developed curiosity; limitless questions
〔好奇心が旺盛。疑問が尽きない〕

- Interest in experimenting and doing things differently
〔実験的な、新しい方法で物事に取り組むことに関心がある〕

- Tendency to put ideas or things together in ways that are unusual or not obvious (divergent thinking)
〔斬新かつ自由な発想で考えや物事をまとめる傾向(拡散的思考)〕

- Keen and sometimes unusual sense of humor, particularly with puns
〔鋭く、ときに風変わりなユーモアの持ち主。とくにダジャレ(などの言葉遊び)が好き〕

- Desire to organize things and people through complex games or other schemas
〔複雑なゲームやスキーマを通して物事や人をまとめたい〕

- Imaginary playmates (preschool age children); vivid imagination
〔想像の友達と遊ぶ(幼児期)。鮮明な想像力〕


Reference
Webb, J. T., Gore, J. L., Amend, E. R., DeVries, A. R., (2007). A Parent’s Guide to Gifted Children. Tucson, AZ: Upper Saddle River, NJ: Great Potential Press. ISBN 13: 9780910707527





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カクタス通信にご訪問くださりありがとうございました。

ギフテッドが教師に知ってほしい14のこと。

  • 2018.02.02 Friday
  • 00:45
ご無沙汰しております・・・が

カクタス通信でお馴染みのあーちゃんママさん

ギフテッドの生徒が先生に知ってもらいたい14のこと

というご自身のブログ記事のなかで紹介されていた英文献を

文化的背景など考慮しつつ(まあまあ結構)意訳してみましたので

ご興味ある方はぜひぜひどうぞ。。

あーちゃんママさん、いつもいつも参考になる情報をありがとうございます (^^)


++++++++++++++++++++


ギフテッドの子達が先生に知ってほしい14のこと

14 Things Gifted Students Want Teachers to Know

今日のゲスト投稿者はジョシュア・レイモンド氏です。レイモンド氏はギフテッドである娘たち3人の父親であり、ギフテッドのための地域のアドボカシー・グループの創立者です。ミシガン・ギフテッド協会の役員でもあり、ギフテッド・マグネットスクールを発足するためのミシガン州アボンデール・スクールのチームリーダーでもあります。

*****

ギフテッドとして過ごした僕自身の学生生活や、今 自分の娘たちが経験していることを振り返りながら、僕たちギフテッドが学校の先生方に知っておいてほしかったことのいくつかを挙げてみました。

1) 僕たちにとって学びは情熱です。学ぶことが本当に楽しいのです。学校ですでに習得していることを “学ぶ” のは苦痛です。学校とは本来ワクワクする知識のつまった場所なはずなのに。今は逃げ出したくてたまりません。

2) 3度目の練習で関心がなくなりました。実際のところ多くの生徒に必要な反復学習はギフテッドの学習能力を低下させるという調査結果が報告されています。僕たちは通常1、2度の反復で学ぶので、次に進みたくてウズウズしているんです。

3) 僕たちは点ではなく線で学びたいです。そして探究していきたいのです。今年学んでいる生物学が、去年学んだ地球学といったいどう関連しているんだろう、と不思議でならないんです。質問したいことが多過ぎる!質問すると授業も脱線していくだろうし、先生も困るでしょう。何かぴったりな本を教えてください。

4) 僕たちギフテッドのなかには貧しかったりマイノリティだったりLDを抱えていたりする仲間もいます。それでもギフテッドなんです。どうか過小評価しないでください。

5) 僕たちをバラバラにしないでください。運動ができると英雄視されますが、勉強ができても英雄視されません。僕たちを同じクラスにしてくれるだけで、要は1人より複数でいられると、いじめのターゲットになりにくくなります。

6) 僕たちはときにエキセントリックです。その強烈性が目に見えるときもあれば見えないときもあります。身体的だったり精神的だったり感情的に激しいのです。罰ではなく、理解しくれたらと思います。

7) 僕を理解してくれる子達と同じクラスにしてください。クラス編成で僕たちギフテッドをバラバラにしてバランスを取らないでほしいのです。僕たちにも(クラスルーム内で)友達が必要です。

8) 普通、小学3年生を中学1年のクラスに入れません。その逆もしません。僕は、学力的には中学1年生ですが、精神的にはまだ小学3年生です。小3にも中1にもフィット(適応)しないのです。居場所がありません。

9) 授業中に「わからない」と言うクラスメイトを先生の代わりに教えることは苦手です。算数では段階を踏まず答えがわかってしまうし、読解も僕たちにはなぜか簡単なんです。僕に教えられてる子も、僕も、最終的にイライラしてしまうだけだし、僕は僕で学ぶ時間を失ってしまいます。他者を教えることで理解を更に深める、というのは僕たちに必要ではありません。

10) これはあとになってわかることですが、僕たちギフテッドも努力し、困難を乗り越え、失敗から学ぶ必要があるんです。なんの苦労もせずオールAを取れてしまう環境は、長い目で見て僕たちに良くありません。でも単純に課題の量だけ増やさないでほしいのです。意味のある課題を出してください。

11) 100点ばかり取ることは僕たちにとって良くありません。それは簡単過ぎるということで、きっと学ぶべき(新しい)ことが何も学べていないということです。『努力家』である代わりに『完璧』であることが僕たちのアイデンティティともなってしまいかねません。学びの機会が点取りの場と化してしまいかねません。

12) ギフテッドであることを知っておく必要が僕たちにはあります。エゴのためではありません。僕たちにとって簡単なことが一般的には簡単ではないんだということを理解しておく必要があるのです。通常は反復練習や手助けが必要なのだということを僕たちに理解させてください。僕たちにとっては僕たちが標準なので、一般でいう標準がピンとこないのです。

13) たしかに僕たちはときどき高慢かもしれません。クラスで一番優秀だったり満点ばかり取っていると、知的謙虚が培われにくいのです。知的謙虚は育むべき大事なことですが、だからといって僕たちが間違えたときに辱めるのは違うでしょう。それはイジメです。

14) 僕たちにも難解なことがあったり質問もあります。でも授業中に何か言うのは怖いです。バカに見られたくないからです。たまに先生のほうから声をかけてくれると助かります。

先生が忙しいことはわかっていますが、少しだけでもいいから時間をさいて僕たちを理解しようとしてくださったらなあと思います。地域のギフテッド専門家やギフテッド教育者にギフテッドについて聞いてみてください。あるいはギフテッドについての本を読んでみてください。州のギフテッド・カンファレンスなどに参加してみてください。ギフテッド教育のクラスを受けてみてください。聞いてくださってありがとうございます。

Reference
Raymond, J. (2016). 14 Things Gifted Students Want Teachers to Know. Davidson Institute. Retrieved from
http://www.davidsongifted.org/Search-Database/entry/A10920






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